「ART SENSE vol.4」ありがとうございました

前回お知らせいたしました公募展「ART SENSE vol.4」ですが、10月10日(月)に無事終了いたしました。
関係者の皆さま、ご来場いただきましたお客様、本当にありがとうございました。
今回の展示を機にTwitterでもいろんな方々からお声かけいただいたり、RTしていただいたりしていて恐縮です。
かくいう私も、直接声をかけることができない(主にチキン的な理由で)かわりに、会期中はちょっとしつこいくらい関連ツイートをRTしまくってました。
通知切ってない方にはめちゃくちゃうるさかったかもしれませんが、どうもすみません…。

 

まずは結果のご報告ですが。
ありがたいことに、審査員特別賞の一つ、「ギタリスト的にインスピレーションを受けた賞」に選出されました。
なんかすごい名前になっていますが、審査員の一人であるギタリストのgohさんから贈られる賞で、選出理由は名前の通りだそうです。
浮き沈みの激しい軟弱な精神のスキマを音楽で補っている私という人間にとってはこの上なく光栄なお話です。ありがとうございました。

 

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肝心の作品画像に関しては、まだスキャンできていないのでとりあえずカメラで撮った画像を載せておきます。
全体像はこんな感じでした。作品名は『きこえる』
ちゃんと画像作るのは結構先になりそうです。分割スキャンが下手な人間なので…。

 

で、普段ならこれで終わりにするところですが。
今回、審査員の方々や投票いただいたお客様方、それからTwitterで様々なご意見・ご感想をいただきました。
それらに全く応えずに次へ進むのもどうかと思いましたので、ちょっと珍しく自作品について簡単な解説のようなものを入れてみることにします。
ご興味のある方は下へお進みください。(※簡単に、とは言いましたが結構長文です)

 

 

作品のテーマについて

一言でまとめようとするなら、「ゼロがイチになろうとする瞬間」です。
まだ具体的に歩み出せていない、空っぽなところに、その現状が変わるきっかけになるかもしれない何かが訪れる。
その存在に気づいた瞬間。ということです。
「あれ、自分って何なんだ」「今まで何をしてきたんだ」「何で生きてるんだろう」
ふと、そんな不安感に襲われること、今までの人生で一回くらいはありませんでしたか。
特に若いうちにそうなると、頑張りたくても頑張り方を知らない。歩み出す方法がわからない。
その迷宮にはまるとどうしようもなくなり、何だかよくわからないものでも頼りたくなったりします。
変わりたい。ただ、そのことだけに必死で。
この作品に登場する彼女も、今この瞬間にその何かに出会ったところです。
それが彼女にとっていい出会いになるのか、それとも悪い結果に陥るのか。
私も知りません。どうなるかは、彼女のこれからの歩み次第です。

 

制作で意識した部分について

一番気を使ったのは「瞳」の描写です。
まだ未来がどうなるかわからないので、期待半分。そして恐怖も半分。
そんな微妙な表情が映し出せていればいいなぁと思います。
また、彼女は雑踏の中で傘をさしながら佇んでいますが、雨は降っていません。雨粒の一つも描いてませんし周りの人々も傘を持ってません。
ただ、実際には降っていなくても雨や湿り気を感じるような画面にしたいなぁ、と思いながら描いていました。
ありふれた手法ですが、この背景は彼女の精神描写も兼ねています。色も黒やグレーがメイン。
そのかわり、人物のカラーリングは暗くなりすぎないようにしたいと思いました。
明るすぎても何か違うということで、参考にしたのは「ゆめかわいい」世界。
結果としてはかなりずれている気がしますが…。
ジャックアクセサリーの星や月のモチーフはその名残だったりします。

 

制作の背景について

前述の「ふとした不安感」というものですが、私はたびたび感じています。
というか、わざわざ感じるように自ら行動している節があります。
出かけるときは基本的に一人。いろんなところへ何も考えずにふらふら歩いていって、
「あー、自分ひとりだわー」
って思う瞬間。自分はゼロなんだ、と。これがクセになる。
直後にめっちゃ落ち込むのわかっているのに。
でも、これをそれなりの頻度でやっていないと自分がダメになる気がして。ゼロを感じないと行動を起こせないのです。
もともと「故郷」や「地元」と自信を持って呼べる地域がない人生を送ってきた人間なので、そういうものの無条件な安心感に頼れないからなのかもしれませんが。
おそらく今回の作品は、それらの経験がうっかり前面に出てしまった結果だと思います。
ちなみに直近の活動内容は、「今回の展示を見に行って力の差を感じた帰り、夜の前橋まつり会場で神輿に群がる楽しそうな人々を遠目に見る」でした。(※展示期間10日間のうち2日間が前橋まつりと被っていた)
この前橋は、かつて私と一時的につながりのあった街なので、そこでの虚無感や孤独感は他よりもダメージが数割増しになります。実にイイ。
(この文章を書くために、この活動やそこに至る思考回路に名前がないかネットでいろいろ検索したんですが見つかりませんでした。まじかよ同類いないのかよやべぇ消えたい。)
(もしあるなら教えて下さい。わりと切実に。)

 

しょうもない身の上話も混ざってしまいましたが、以上です。
お付き合いいただきありがとうございました。
こういうの出すのも悪くないらしいというのが今回わかったので、今後はもうちょっと暗めの絵も公表していこうかな、と思います。
(周りの反応に合わせて明るそうな絵ばかり描くのもなかなかしんどいなと感じていたんですよね、本音としては…)
(インターネット世代の絵描きの闇)

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